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『アコギなのかリッパなのか』
- 2018/10/17(Wed) -
畠中恵 『アコギなのかリッパなのか』(新潮文庫)、読了。

元大物代議士の事務所で、秘書ではなく事務員として働く主人公。
持ち込まれる数々の相談事を、現場に行って解決してきます。

政治家の働きぶりや、選挙対応などが垣間見えて、
舞台設定は面白かったのですが、
主人公のキャラクターとか、謎解きの部分とかはイマイチでした。

そもそも、主人公が、不良上がりの21歳という設定ですが、
それがあんまり活かされていないような・・・・。
例えば、30歳の男子でも問題ないような気がしました。
なぜ、あえて21歳?というところが腑に落ちず。

謎解きの方も、日常の謎を作り出そうとして、
こねくり回し過ぎている感じがしました。
そんな日常、ないわ!って感じでリアリティが感じられず。

素直に、元代議士事務所のお仕事小説にしたら面白そうなのに。
弟子たちを国会議員や県会議員、市会議員に続々当選させ
自分の権力を維持し続けるオヤジと、その手下たち。
これなら読むのになあ。




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