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『御不浄バトル』
- 2018/10/15(Mon) -
羽田圭介 『御不浄バトル』(集英社文庫)、読了。

芥川賞作家さんの本。
タイトルからコメディかなと思い、試しに買ってみました。

が・・・・・私は一体何を読まされているのだろうか・・・・という気持ちになった作品でした。
トイレ内での排泄の様子が細かく描かれ、
排泄後に個室内で食事までするという主人公の姿に
そもそも引いてしまいました。

男性で、電車に乗ると便意を催し、駅に到着後ダッシュでトイレに駆け込むという
体質の方がいるという話題は聞いたことがありました。
なので、主人公もそういう体質に困っていて、
かつ悪徳企業に勤めているという精神的なプレッシャーから悪化しているのかなと
想像しながら読んでいたのですが、
トイレの話と仕事の話はあんまりリンクしてくることもなく、
そもそも、この体質自体をそんなに困難に思っているようにも感じられず、
何のために詳細なトイレの描写があるのか、腑に落ちないところがありました。

仕事の方も、どんな悪徳ぶりかは描かれていますが、
今時点で会社に通勤してきている面々は、それほど苦痛を感じずに職場に慣れているようですし、
人材の離職回転が速いと言いながら、離職していく様が描かれていないので
なんだか半信半疑な感じ。

辞めた人間として山城という人物が登場しますが、
行動が不気味で、この人物に気持ちが行くこともなく・・・・・。

駅のトイレですれ違う人物たちと、結局何の接点もないですし、
彼らが主人公に影響を与えることもなく、彼らに対する描写は何だったのかな?と。

物語の結末のつけ方も、尻切れトンボな感じですし、
何だか、変なものを読まされたという感想しか残りませんでした。

併録された「荒野のサクセス」は、表題作「御不浄バトル」に登場する
トイレメンバーの1人が主人公ですが、
こちらは、もはやトイレメンバーという繋がりしかなく、
若者メンズ雑誌編集者としての職場の様子が描かれています。

ある若者の働く姿の描写なのでしょうけれど、
こちらもそれだけのような印象でした。

芥川賞受賞作品、読むべきかなぁ・・・・・迷いが出る本作の感想でした。




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