『飢餓同盟』
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- 2007/05/06(Sun) -
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安部公房 『飢餓同盟』(新潮文庫)、再読。
大学生のころに読んで、やたらと「面白かった」という記憶のみが残っていたため、 帰京の車中で再度読んでみました。 廃バスの車内で飢餓同盟の連中が頭を寄せ合っているシーンが イメージとして記憶の中にあったのですが、 物語の筋はほとんど忘れてました。 「こんな政治闘争の話が絡んでたんだ・・・」と今更ながら驚いたのですが、 「しっぽの生えた男」「人間メーター」などと やはり不思議な要素も満載で、 「安部公房、やっぱり難しいなぁ」という印象が強く残りました。 ところどことに昔自分が引いた線が残っていて、 人間の浅はかな一面を皮肉交じりにしかし簡潔に描写した一文などに 当時は目が行っていたようです。 昔の自分を垣間見たようで、少し気恥ずかしいものがありました。
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