『「恐怖の報酬」日記』
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- 2018/10/07(Sun) -
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恩田陸 『「恐怖の報酬」日記』(講談社文庫)、読了。
恩田さんのエッセイはお初です。 小説家のエッセイ作品に手を出す時は結構慎重に検討するのですが、 本作は「飛行機嫌い!」「ビール大好き!」っていうテーマだったみたいなので即買い(笑)。 だって、私もそうだから。 エッセイは、なぜか新国立劇場のビュッフェからスタートします。 この時点で、すでに現実逃避気味(笑)。 数日後に迫った飛行機搭乗(人生2回目!海外は初!!)があまりの恐怖で、 どれだけ自分の日常に支障を来しているかということから始まります。 私も、恩田さんほどではないですが、飛行機は嫌いです。 理由も同じで、鉄が空に浮いてる、閉じ込められてる、トラブル時に自力ではどうにもならない、 というところに集約されていきます。 船旅も、太平洋の真ん中でトラブルになったら全員死ぬんでしょうけど、 「もしかすると無人島にたどりついて生き延びられるかも・・・」みたいな夢を見られるので まだ落ち着いていられます。 統計的には最も安全な乗り物なのかもしれませんが、 何かトラブルが起きたら死の恐怖に直面して逃げられないというシチュエーションが苦手です。 搭乗日が近づくと憂鬱になり、機内で読む本を準備するときに「読む気になるのか?」と不安になり、 空港のカウンターに行くと「職員の対応が機械的だ」と思ってしまう この心情、とても共感できます。 でも、恩田さんは、「怖い怖い飛行機に乗るんだぴょん」って、 躁的に怖がっているのが凄いなと。 だから、読んでて面白いんですけど。ぴょんって(笑)。 そして、やっとの思いで初海外に行ったら、 もちろん取材として観光地などに寄っていますが、 とにかくビールの話が多い! ビール好きがイギリスに行ったら、そうなりますわなぁ。 さらにアイルランドにも行っちゃったら、そうなりますわなぁ。 あぁ、海外で現地のビール飲みたい! 仕事で何か所か海外に行きましたが、 それぞれの旅の一番の思い出は、MLB球場のスタンドで飲んだビールとか、 なぜかオーストラリアで韓国焼肉を食べながら飲んだビールとか、 メキシコ料理屋で出会ったテカテを、帰国後の打ち上げでもまた飲んだとか、 一緒に出張した人たちと飲んだ思い出ばかり(苦笑)。 でも、ビールって、みんなでワイワイ飲むと美味しいんですよね~。 恩田さん、小説作品では、鬱々とした雰囲気を感じることが多いのですが、 エッセイでは開けっぴろげで、面白い人ですね! エッセイ作品も気を付けていきたいと思います。 ![]()
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