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『おひとりさまの老後』
- 2018/10/05(Fri) -
上野千鶴子 『おひとりさまの老後』(文春文庫)、読了。

上野女史の最大のベストセラーが本作ですかね?
期待して読み始めたのですが、なんか思ってた感じと違いました。

いつもの社会学者としての鋭い考察が繰り広げられるのかな?と思っていたのですが、
かなり個人的な老後の過ごし方アイデアを述べているので、
著者の趣味嗜好に共感できる人には面白いと思えるでしょうが、
特にそうではない人にとっては、とっかかりがないように感じました。

特に私は、自分自身、30代のおひとりさまで、結婚する気もないため
たぶんこのまま、おひとりさま人生だと思うのですが、
そういう風に割り切っている自分にとっては、
同じことがくり返し語られていてクドいように感じました。

本作が相手にしている読者というのは、
夫が定年したばかりとか、定年間近みたいなお歳の主婦なのかな?と。
夫に頼って、もしくは夫から頼られて何十年も暮らしてきた女性たちに向けて
「自立しろ!」と言っているように感じました。
だから、同じことをくどいほどに繰り返して、心変わりを促しているのかなと。

ただ、そういう立場の一般女性たちが、
上野女史が書いているような、1人暮らしの仲間たちと共同生活を送るとか、
現実感をもって読めるのかしら?という疑問も感じました。

そういう女性たちにとって、本作は、結局、おとぎ話のような、
小説を読んでいるかのような感覚で楽しんだのではないかなという気がします。

最後、解説で角田光代氏が書いていた、
互いの老後の面倒を押し付けあうために友人たちを淘汰していく
という言葉が、一番印象に残りました。




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