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『すべての経済はバブルに通じる』
- 2018/10/04(Thu) -
小幡績 『すべての経済はバブルに通じる』(光文社新書)、読了。

サブプライム問題がなぜ起こったのかを解説した本。
リーマンショックの原因はサブプライムローンにあり、その世界経済への影響は
図りしれないものがあったという実感はありますが
そもそも「なんでサブプライムローンなんて怪しい金融商品にみんな飛びついたのか?」
ということが、私自身、分かっていませんでした。
それこそ、本文中に書かれているように、「投資のプロならそんな商品に手を出さんだろ」という風に
思ってしまっていました。

しかし、サブプライムローンが、ローン返済が滞るリスクはあっても、
それ以上に、不動産価格の上昇という土台があたっため、
返済リスクを不動産バブルが内包してしまうという商品だったのだと
ようやく理解できました。
いやぁ、著者の解説、丁寧で非常に分かりやすかったです。
ちょっとクドイと思うところもありましたが。

そもそも、返済が滞るリスクを、担保設定などでヘッジするのではなく、
不動産そのものを売却させることでカバーするという、リスクを変質させてしまう発想が、凄いなと。

そして、リスクヘッジだけでなく、投資家たちの競争構造にマッチする商品性のため、
とにかく手を出すしかないという状況にプロの投資家を追い込んでいるのも凄いです。
この金融商品を考えた人、天才ではなかろうか。

結局、金融の分野というのは、頭の良さを競い合う戦いなんだなということを
ひしひしと感じました。
金融工学が発展していっている今、これから将来、どんな商品が出て、どんなバブルが起きて、
どんな経済危機が起こりうるのか、想像すると恐ろしいことです。




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