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『Googleの哲学』
- 2018/09/25(Tue) -
牧野武文 『Googleの哲学』(だいわ文庫)、読了。

Googleの哲学、戦略、企業文化について解説した本。

Googleの経営陣や日本法人に直接取材をした内容ではなく、
Googleが公開している経営方針や1つ1つのサービスについて
ITジャーナリストという外部の視点から客観的に解説しています。

なので、当事者の燃えるような言葉は出てきませんが、
反対に、なぜそんなことをするのかという根源的な動機が
冷静な筆致で書かれていて、非常に分かりやすかったです。

Googleは、スマホ対決などもあって、
どうしてもAppleと比較して考えてしまいがちですが、
ジョブズという異才1人の力が大きな原動力となっている企業の対極で、
ブリン、ペイジ、シュミットという三頭体制で組織的に動いているGoogleは、
アメリカ発のIT巨大企業としては異色の組織運営方法で、
でも日本人には馴染みやすいのではないかなと思い、興味津々です。

特に、この企業は、エリック・シュミットという経営のプロを外部から呼ぶという
足りない能力はきちんと補い、適切なポジションと権限を与えるということをやっているので
経営に傲慢さを感じず、スマートな企業だと思います。

しかし、本作では、あえて経営者の特性には深く言及せず、
Googleの組織としての思想に絞って論を進めているので、
そこも上手い構成だなと思いました。
つまり、組織の顔を登場させなくても、組織に流れる哲学がきちんと語れるという
組織力の強さを証明していることになるからです。

また、Googleのオフィスは、その遊び心や環境の良さ、
そして勤務時間の20%は新しいことに取り組めるという20%ルールが有名ですが、
著者は、それは楽しいことでなく、厳しい仕事のプレッシャーの上でのことだと言います。
確かに、日常業務で20%もの時間を余計な他のことに取られるのは大変ですし、
遊び心を仕事にうまくいかせない人の評価は芳しいものにはならないでしょう。
世界中の知的エリートが集まっているこそ使いこなせる環境でありルールであると思います。

私が東京でサラリーマンをしていた時代、
ついにGoogleの方とは接点を持ちえなかったのですが、
どなたかと知り合いになれていたら、もっとGoogleの面白さを実感できただろうなと思います。


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牧野 武文

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