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『半落ち』
- 2018/09/01(Sat) -
『半落ち』

実家に転がっていたDVD。
原作は読んでますが、細かいところまで覚えていなかったので
結構、新鮮に観ることができました。

現職の警部が妻を殺したと自首してきた。
犯行の方法も動機も全て話しているけれども、
犯行後自首までの空白の2日間については一切黙秘。
それはなぜなのか・・・・・。

2日間の謎を巡る捜査モノかと思いきや、
警察と検察の駆け引きや、マスコミと警察・検察の駆け引きなど
自分勝手な組織の理論がぶつかり合ったり、
アルツハイマー患者とその家族による介護の問題といった、様々な要素が絡み合っています。

で、原作を読んだときは、それらの諸要素を上手く料理しているなという感想が
ブログに残っていたわけですが、映画はどうも、アンバランスな感じがしました。
序盤は謎解きのように見せて、中盤では警察 vs 検察の組織のぶつかり合い、
そしてイソ弁も登場して法曹界の中の特殊な関係性が表現され、
裁判のシーン前後では介護疲れと認知症患者自身が抱える自己崩壊の恐怖の問題提起。
どんどん話の軸がすり変わっていくので、どの問題も中途半端に投げ出された感じがして
何が言いたい映画なのか良く分かりませんでした。

そして、最も肝心の、「なぜ2日間の行動について、ここまで頑なに黙秘するのか」という理由が
ボヤンとした描き方になっていたような印象です。
いろんな情報を統合すれば、その理由は考え付くようにはなっていますが、
作品の中で、「これが理由だ!」とバーンと突き付けてみせるということをしないので、
スッキリ感がどうにもイマイチ。
でも、誰か登場人物に真相を語らせても、上手くいかないかもしれませんね。
文章ではなく、映像で表現することの難しさなのかもしれません。

キャスティングは地味に豪華。
こんな端役に名の通った人を使わなくても・・・・と思ってしまうシーンもありました(苦笑)。
その分、演技は見応えばっちりですね。
吉岡さん演じる裁判官の青臭さだけは、ちょっと違和感を覚えましたが。

最後のラーメン屋の少年。
どっかで見たことある顔だな・・・・と思っていたら、高橋一生さんでした。
そうか、この頃は少年だったのか。


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