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『淀川でバタフライ』
- 2018/08/30(Thu) -
たかのてるこ 『淀川でバタフライ』(講談社文庫)、読了。

インド旅行記をまとめたものが『ガンジス河でバタフライ』
生まれ育った大阪の話を中心にまとめると『淀川でバタフライ』。
単なる借り物のタイトルかと思いきや、ほんとに淀川でバタフライしてるし(笑)。

前半は、父、母をはじめとする家族の話が中心です。
なんせ、50歳にして腹話術師になった母上ですから、よっぽどな家族だと思いましたが、
母はやはり、突き抜けて明るく変な人ですし、
その反動からか父は寡黙で感情の露出の無い人。
そんな父を前にして、母は「見合い結婚した私は人を好きになったことがない」と言い切る極悪人。
そりゃ、子供も結婚に夢を抱かなくなりますわ。

でも、挿し込まれている家族の写真を見ていると、
夫婦であちこり旅行したり、旅先でおどけた写真を撮ったり、何だかすごく楽しそう。
著者の照れ隠しのためか、素直に本作では見えてこない、家族の愛情があるんでしょうね。
あと、父方のおばあちゃんも、母方のおばあちゃんも、可愛らしいです。

後半は、小学生時代や高校時代の友人の話が中心ですが、
子供時代のくだらない日々(←誉め言葉ですよ~)を描きながら、
突然の訃報が入ったりと、急展開な後半でした。

家族にしても、友人にしても
これだけエピソードが詰まった日々を一緒に送ってきたというのは、
ものすごく豊かな感情に溢れた日々だたんだろうなと想像します。

今、私自身は、両親と同居ではないですが近いところに戻ってきて、
月に何度か顔を合わせるようになったので、また家族との距離感が変わってきましたが、
東京暮らしの頃は、年に数回会うだけのことが、やっぱり深く印象に残ってますし
今は今で、「来週は何を土産に買っていこうかな」と小さなことでも
幸せを感じられるようになっています。

やっぱり、家族ってイイですね。


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たかの てるこ

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