『立ち食いソバ1杯が1000円になる日』
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- 2018/08/17(Fri) -
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門倉貴史+ニッポン食クライシス取材班 『立ち食いソバ1杯が1000円になる日』(宝島社新書)、読了。
中国の毒ギョーザ事件をきっかけに、 「もしも中国からの食品輸入をストップしたらどうなるか」という シミュレーションを本にしたもの。 中国からの輸入に依存している日本としては、 禁輸になったとたんに食生活が破綻するという事態を描いています。 まぁ、生鮮食品とかは皆さん産地とか気にして買ってるんでしょうけれど、 加工食品の素材とか、外食の仕入れとか、 毎食ごとにそこまで意識してる人ってまだ少ないと思います。 中国から一切食品がはいってこなくなったら、 それこそ、311直後の東日本のような状況になってしまうのではないでしょうか。 東京でさえ、「店頭に商品がない!」と騒いでましたからね。 さらに、本作で怖いなと思ったのが、 冷凍ギョーザ事件の直後に中国から日本への輸出が激減したのは、 日本からの注文が減ったこと以上に、中国当局の検査という名の管理が強化され 一時的に日本への輸出がストップされたということ。 中国から、「あんまり五月蠅いことばっか言ってると輸出を止めるぞ!」と 脅迫されたようなもんです。 4000年の歴史を持ち、多くの王朝が誕生した中国なら、政治的頭脳も高度でしょうから これぐらいの策略はいくらでも突っ込んできそうです。 食料自給率の問題は、それこそ私が子供の頃から言われていたことですが、 食料輸入が一時的に滞るという実害が出ないと、 人間というのは、危機感をもって考えられないということなんでしょうね。 輸入先の選択肢を増やしたり、 国内での生産体制を整えたり、 それこそ、日本の高度な技術力を、食糧の効率的で安全な生産という分野に 活用してほしいものですね。
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