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『書店ガール』
- 2018/08/07(Tue) -
碧野圭 『書店ガール』(PHP文芸文庫)、読了。

お初の作家さん。
本屋が舞台のお仕事小説のようなので手に取ってみました。

が・・・・・店員さん同士、悪意の投げつけ合いをしているような状況で、
こんな職場で働きたくないというだけでなく、
こんな本屋で本を買いたくないと思ってしまうような状況です。

若手女性社員の結婚式のシーンから始まりますが、
彼女に反発するパートやアルバイトの女性陣は総欠席、
店の幹部しか来ていないのに、お局さんと口論になりご祝儀を突き返すとか
もうドロドロ。

では男の方は頼りになるのかと言うと、
平気で嘘ついたり、情報を隠したり、陰で業務の邪魔をしたり、
こちらも陰湿。

正義感の強すぎる子が、現実を受け入れている大人たちとぶつかり合うとか、
業界の常識に染まってない新人が、変な慣習を突破しようとしてぶつかり合うとか、
そういうビルドゥングス・ロマン的な設定はよくありますが、
本作では、大人たちが自分勝手に悪意のぶつけ合い。
とても見苦しいです。

終盤、書店が閉店の危機を迎え、
いがみ合ってた女性社員2人が手を取り合って立ち向かうという流れになるので
起承転結のメリハリをつけるための対立演出なのだとは思いますが、
それにしても、立ち上がるまでの展開が遅いです。
終盤で手を取り合ってもらっても、それまでのドロドロの蓄積が重たすぎて
爽快感が中途半端。

しかも、最後の最後、社長の判断が、「え、そんなことを理由にするの!?」という
驚きの内容で、専務や総務部長の横暴ぶりと相まって、
「こんな会社、潰れてしまえ!」と思ってしまう展開でした。

でも、この作品、すごいシリーズが進んでるんですね。
読者の皆さん、この悪意を読み越えられるとは、タフですね。


書店ガール (PHP文芸文庫)書店ガール (PHP文芸文庫)
碧野 圭

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