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『サマータイムマシン・ブルース』
- 2018/07/27(Fri) -
『サマータイムマシン・ブルース』

公開当時に気になりつつも観に行かなかった作品。

大学のSF研究会の部室に突如現れたタイムマシン。
それに乗って1日前に行ってしまったがために、歴史が変わってしまうということで
時間を行ったり来たりするドタバタコメディに仕上がってます。

おバカなのりの大学生たちばかりが登場するので、
常にテンションが高い状態で、ちょっと疲れますが、
大学時代ってこんな感じだったな・・・・・とオバチャン目線で懐かしく眺めました。

冒頭、グラウンドで野球をしているシーンから始まるのですが、
どうにもドンくさいプレーばかりで、何を目的に彼らが一生懸命野球をしているのか
分かりません。そんな彼らの写真を撮っている女性が1人、犬が一匹。

しばらく野球のシーンが続きますが、
グラウンドのサイズ、後ろに立つ建物の唐突感、ポンコツ野球、
全てが変にリアリティがない、作り物感満載。
でも、そこが、「この後、何が起きるんだろう」という期待感に繋がっていきます。
(ちなみに、嘘っぽい建物は、実在の大学の実在の建物みたいですね)

野球のシーンが終わり、部室に帰ってきてからのやりとり、
どこか前後がつながらなかったり、変なシーンが挿入されたり、
「こりゃ、何かがすでに起きてるぞ!」とワクワクします。

で、部室にタイムマシンが登場してから一気に話が動き出すのですが、
時間を移動しまくる目的が、「エアコンの壊れたリモコンを過去から持ってくる」という
はっきり言って、「買い直した方が早いよ」という感じ。
この無駄なことに時間を使って一生懸命になれるのが大学生ですよね。

そして、この作品の最大のテーマが「タイムパラドックスとは何か?」ということ。
過去からリモコンを持ってきてしまったら、過去にリモコンがなくなってしまい、
そもそもリモコンが壊れるという事象が起きなくなってしまいます。
そうすると、歴史が変わってしまうので、どうなるかというと、
パラレルワールド説ではなく、本作では世界消滅説を採用しています。

で、「歴史を変えると世界が消えちゃう!」と大学生たちはバタバタしまくり。
そのバタバタの根源がエアコンのリモコンだというくだらなさで
緩急のつけた笑いが楽しめます。

結局、結論としては、運命論ということですかね。
彼らのドタバタを含めて、最初から世界が成り立っているという。
自分たち1人1人の行動は未来に影響を与えないのかということになり、
ちょっと怖くも感じました。
でも、タイムパラドックス話は、考えれば考えるほど分からなくなってしまうので、
佐々木蔵之介演じる助手が言うように「だからタイムトラベルは起こりえない」と
そもそもを否定してしまうのが楽なのかも。

ところどころ、自分では消化しきれなかった部分もありました。
なんで30年後があんなにダサいの?とか、
なんで25年後の人々は驚かなかったの?とか。
この作品、過去に対しては真剣に考えますが、未来の扱いがちょっと雑じゃないですか?(苦笑)

原作は演劇作品とのことですので、
舞台で見るとそんなに違和感を覚えなかったであろう細かい部分が、
映像にすると気になっちゃうのかもしれませんね。

とにかく、扱っているテーマはくだらないですが、
伏線の張り方と回収の仕方を確認していくために何度も楽しめる作品かと思います。

俳優陣では、瑛太さんが自然な演技で良かったです。
あと、ムロツヨシさん、ムロさんだと気づきませんでした(笑)。
女優さんは、真木よう子さんきれいでしたね。上野樹里さんはあんまり印象に残りませんでした。
与座さん、美味しい役でシーンも多くて、良かったですね。


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