『面白いけど笑えない中国の話』
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- 2018/07/28(Sat) -
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竹田恒泰 『面白いけど笑えない中国の話』(ビジネス社)、読了。
新書ドカ買いの中の一冊。 著者は、保守系のネットメディアなどで良くお見掛けしますが、 イマイチ何者なのかが分かっていません。 旧皇族ということは芸能ニュースで騒がれたときに知りましたし、 法学者という肩書なのは保守系メディアの情報で知ってましたが、 中国語が話せるというのは本作で初めて知りました。 保守系の論客であれば当然中国の動向には眼を光らせるのがお仕事ですが 旧皇族という立場からすると、中国問題にここまで足を突っ込んで発言している人は 珍しいんじゃないかなと思いました。 で、何を本作で語っているかというと、 自らが運営するネットメディア「竹田恒泰チャンネル」で 日々のニュースとして紹介した中国関連の新聞記事について 自身の解説をまとめてみたという本です。 しゃべった内容が編集されて本になるという 書き下ろしならぬ語り下ろしの作品ですが、その生産過程については 著者自らそのように表現しているので、ある種、爽快感さえ感じますが 本って簡単に出せるんだなぁと感じずにはいられません。 タイトル通り「笑える」ネタは、 汚染で死んだ豚が大量に川に放棄されたとかいうワイドショー的なネタのことでしょうが そういう笑えない冗談のような話ばかりではなく、 結構まじめに中国の政治・経済ネタを追っている印象です。 ネタにされてニュースになるようなセンセーショナルな部分を追いかけるばかりでなく、 こうして日々の地味なニュースをきちんと時系列を押さえて読んでいくことが 大事なんだろうなと思いました。 保守系メディアで売れっ子の言論人の方々は、 ちょっと口が悪くて、聞いてて閉口してしまうところもあるのですが、 その陰で、地道な情報収集活動をしているのでしょうね。 ![]()
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