『欲望の街 東京』
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- 2018/07/23(Mon) -
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西村京太郎 『欲望の街 東京』(徳間文庫)、読了。
気晴らしに、いただきものの本作をば。 十津川警部の短編が4作収録されています。 冒頭の「十津川警部の苦悩」は、部下が署内で拳銃自殺し、 その遺書に「恨むならTさんを恨んでくれ」とあったため、 自らのことではないかと責任を感じる十津川警部。 この設定は面白かったです。 でも、肝心の自殺の理由は、「俺のヘビースモーカーぶりに嫌煙家の彼は悩んでいたんだ」と 思い込んで苦悩し、さらに同時に起きた菓子職人の殺害事件においても 「ヘビースモーカーの彼は吸わない同僚に嫌われていたんだ」と思い込みで推理。 こんな上司が居たら、部下の刑事たちはドン引きでしょう(苦笑)。 証拠も何もない、思い込み、思い付きでの推理が 他の作品でも展開されていき、もう、これは推理小説ではなく 単なる十津川警部シリーズでしかないですね・・・・。
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