『ふじの生涯 藤堂高虎物語』
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- 2018/05/27(Sun) -
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七里亀之助 『ふじの生涯 藤堂高虎物語』(夕刊新伊勢新聞社)、読了。
祖父の本棚から。 地元紙に連載されたものを一冊にまとめた作品です。 著者は地元の郷土史家ということで、 調べる方はベテランでも、小説としての文章力はどうかなぁ?と半信半疑でしたが、 冒頭からぐいぐい引き込まれる文章で、一気読みでした。 地元贔屓ということで、かなり高虎さん格好良く書かれていますが、 少年期は、かなり問題児だったみたいですね。 最初の任務先でも同僚を切り殺しちゃってるみたいですし。 でも、いろんな領主に仕えていくうちに、 武士としての心構えが固まっていき、忠誠を誓うという姿勢が 身についてきたのかなと思います。 そして、豊臣秀長、徳川家康という人物に会い、 天下取りの道のりを支えるという自分の役割に気づいたというか、 覚悟を決めた感じが良く分かりました。 藤堂高虎という人は、 言葉が熱いだけでなく、行動が熱いところもあり、 周囲の人に本当に信頼される人物だったんだろうなと思います。 郷土の英雄として誇るべき人ですね。 これまで何冊か高虎さんの本を読みましたが、 一番面白かったです。
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