『クロネコヤマト個を生かす仕事論』
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- 2018/05/20(Sun) -
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瀬戸薫 『クロネコヤマト個を生かす仕事論』(三笠書房)、読了。
普段、クロネコヤマトさんには大変お世話になっています。 他の運送会社さんとは違って、1人1人の従業員の方のホスピタリティが 非常に高い会社だという印象を持っています。 その人づくりの秘訣は何なのか。 また、一運送会社が、民間向けの小口宅配というサービスを開発し、 宅配便というジャンルを確立させたという成長譚は、 毎日サービスを利用させていただきながらも、どうやってこんなネットワークを 張り巡らせることに成功したのだろうかと、不思議な気持ちにとらわれます。 誰もやろうとしなかったビジネスモデルを、一事業者の立場で どうやって全国展開をなし得たのか。 この2つの疑問が、いつもクロネコヤマトさんには付きまといます。 それが本作で分かるかな?と思い、手に取ってみました。 しかし、著者は、「宅急便」の生みの親である小倉昌男氏に仕えていたとはいえ、 入社年に「宅急便」サービスが始まっており、 そのサービス開発秘話の最も根源的なところには関われていないため、 本作でのエピソードも、必然、「宅急便」を拡大していく過程の話になります。 1つ1つのサービス拡充エピソードも面白いのですが、 しかし、やっぱり枝葉末節感は拭えません。 人材育成に関しても、著者の仕事観はモーレツ社員に近いように思え、 今の時代では「ブラック企業」と叩かれかねない感性に思えました。 昨年の値上げのドタバタの原因は、この人に代表される経営者の姿勢に あったのではないかと思えるほど。 というわけで、残念ながらニーズに合わない読書となりました。 やはり小倉さんの著作を読まないとダメなようです。
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