『ハッピーロンリーウォーリーソング』
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- 2018/05/11(Fri) -
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枡野浩一 『ハッピーロンリーウォーリーソング』(角川文庫)、読了。
枡野さんの短歌集。 昭和な感じが残っている東京の風景写真と一緒に綴られています。 短歌の印象は、イマドキのネガティブさ。 引きこもりとは違う種類だけど、教室の隅でいじけてそうな感じの そんな根暗な男の子の頭の中を覗いたような感じがしました。 世の中の観察眼は鋭いけれど、 それを外に向かって発する勇気はなくて頭の中にこだまさせているような感じ。 でも、みんな、自分の中に、そんな根暗な一面を持っていると思います。 だから、どの歌も、何かが自分の中に残っていきます。 「そうだよね」と素直に頷けるものもあれば、 「そうかもしれない」と思ってしまうものもあります。 共感度はいろんなレベルがあるけれど、腑に落ちる感じが味わえます。 今を感じられる、興味深い歌集でした。 でも、全ページに写真を入れて、かつコストを抑えようとしたせいか、 紙質が分厚くて開きにくいので、読みづらかったです。
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