『京都鴨川殺人事件』
- 2018/05/06(Sun) -
梓林太郎 『京都鴨川殺人事件』(祥伝社文庫)、読了。

シリーズものとしては、十津川警部シリーズ浅見光彦シリーズなど、
いろいろある中で、私は茶屋次郎シリーズが一番好きかもしれません。

本筋よりも、秘書のサヨコとハルマキとのやり取りが面白いというか、
ホッとさせてくれるというか。
しかも、サヨコの調査力や情報整理力は意外と有能だったりして推理のキーになったりします。
が、本作では、あまり活躍がありませんでした・・・・・残念。
いつも飲みながら無駄な電話をかけてきて、茶屋センセの活動を邪魔しているだけのような。
その分、今回は牧村編集長がやる気を出したりしていて、変な回でした。

肝心の事件の方は、茶屋次郎の京都のガイドをしていた地元出版社の女性社員が
ガイド途中に突然いなくなったことから始まります。
この行方不明事件が、なんとも現実味がないというか、目的がみえないというか、
彼女に共感できないので、その後何日も潰して彼女を探し回る面々の行動を
応援できない感じでした。

彼女を探す過程で、彼女の周りに行方不明者が他にもいることや、
過去の未解決事件などがどんどん出てくるのですが、
そもそもの彼女の行方不明事件の方向性があまりにボンヤリしているので
他の事件に広がっていっても繋がりを意識することができず、
いろんな事件の話を同時並行で読まされているような気分で、
読むのが面倒になってきてしまいました。

もう少し、それらしい繋がりをヒントとして出していってもらえないと、
ただ単に、1人の怪しい男がどの事件にも関与していそうだという話だけでは
相互の事件の関係を整理しながら読んでいくことができず、頭が疲れます。

実際、コトの真相については、
「何もあなた、そこまで犯行の手を広げなくても・・・・・」みたいな感じで
やっぱりリアリティを感じられませんでした。

こんな事件の謎解きのために、
何日も会社の仕事を片手間程度で済ませられる出版社の人々も
なんだかなぁ・・・・でした。


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梓 林太郎

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