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『豚の死なない日』
- 2018/04/21(Sat) -
ロバート・ニュートン・ペック 『豚の死なない日』(白水Uブックス)、読了。

Tポイントが結構たまったので、BookOffオンラインでまとめ買い。
店舗にいくとついつい日本人作家の本棚から見てしまうので、
たまには外国人作家の作品を中心に買いましょうということで、
手元の「読みたい本リスト」の外国人作家の作品を片っ端から検索。
100円台で買えるものを全部注文しました。

で、早速、一冊目。

どこで誰が紹介していた作品か全く記憶になかったのですが、
アメリカの農村の少年の成長譚のようだったので、読んでみました。

なんと清々しいのでしょうか!

実直に生きる父、そんな父を支える母。
その2人に育てられた息子は真っすぐに成長し、父と同じ農家となることを目指す。
近所に住む先輩農家に助けてもらい、叔母に厳しい教育を受け、
もらった子豚を大事大事に育てる少年。

古き良きアメリカの姿が描かれているように思います。

そんなのキレイゴトだ!と言ってしまえばそれまでかもしれませんが、
でも、やはり、この作品には、人間が、こうありたいとおもうような
家族愛の姿や近隣愛の姿、そして自分の仕事や親の仕事に自尊心を持つという
大切な姿勢が描かれていると思います。

印象に残ったのは、少年が大事に育てた豚が、不妊症だと分かった後に
父が下す決断、そしてその決断に向き合う少年。
日本の作品では、なかなか、このようなシビアな展開は描かれにくいというか
読者に好まれにくいような気がします。

日本の作品でも、子供たちが豚と向き合う話をいくつか読んだり見たりしましたが
それぞれ、なにかしら腑に落ちない感覚が残ってしまいました。
でも、本作では、非常にすっきりとした読後感です。
それは、少年の心の強さ以上に、父親の信念の強さに理由があるように思いました。

農家が豚と向き合うというのはどういうことか、
身をもって父親が範を示すことで、幼い息子にも伝わったんだろうなと思いました。

自分が読みたい本リストに追加していた理由が分かりました。
本作を紹介して下さったどなたか、ありがとうございます!


豚の死なない日 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)豚の死なない日 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)
ロバート・ニュートン・ペック 金原 瑞人 Robert Newton Peck

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