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『老人のための残酷童話』
- 2018/02/20(Tue) -
倉橋由美子 『老人のための残酷童話』(講談社文庫)、読了。

「大人のための・・・・」は以前に読みましたが、
今度は「老人のための・・・・」です。

どの短編も、老いや死を扱っており、
人間のどろどろとした部分が濃厚に出ているように思います。

どれも、モチーフとなった童話があるのでしょうかね?
七夕のような分かりやすい作品もありましたが、
原典が分からないものも多数ありました。
ただ、それでも面白かったです。

個人的に好きだったのは、「閻羅長官」。
裁判官を定年退職した後、妻には詳細を語らないまでも
公の仕事をパート的に手伝っているという夫。
ある日突然倒れて、5日間心肺停止のまま、しかし体温は維持されるという
不思議な状態を経た後、何事もなかったかのように生き返ります。
その間に実は閻羅長官として・・・・・。

全体的にコメディタッチだった軽やかさと、
社会風刺も取り込んでいて、かつ短くスパッと終わる心地よさで
読みやすかったです。

あんまり、女性の作家さんで、こういう風刺の効いた短編を書く人を知らないので
面白く読めました。


老人のための残酷童話 (講談社文庫)老人のための残酷童話 (講談社文庫)
倉橋由美子

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