『PK』
- 2018/01/12(Fri) -
伊坂幸太郎 『PK』(講談社文庫)、読了。

タイトルの感じや裏表紙の紹介文から、
ちょっと苦手な方の伊坂ワールドかなぁ・・・・と不安に思いながら手に取ったら、
案の定、そっち方面でした。

哲学的な話が何度も振られるものの、
それに対する明確な答えが作品の中では用意されておらず、
読者が自分で考えるように仕向けられる感じです。
その放り出し方が答えのはるか手前で放り出される感じというか、
ヒントもないままに放り出される感じというか、
その冷たさが、この手の伊坂作品ではいつも苦手に感じます。

「PK」「超人」「密使」と3つの話が収録されていますが、
登場人物が重複しているため、当初、長編だと思って読んでしまいました。
で、最後に一気に話がつながってくるのかと期待したら、
そのまま放り出されて終わってしまった感じです。

各ピースが一気にはまっていく爽快感を期待して
良く分からない話を最後まで読み続けてたのに・・・・・・残念。

個々の話を見ていくと、表題作「PK」が一番惹かれたかな。
ワールドカップ予選でのPKシーンにまつわる裏話、
そして作家と大臣の職務における壁のお話。
それぞれの登場人物たちの悩んでいる状況が
一番分かりやすかったように思いました。

そして「超人」、こちらは、名前の通り超人が持つ不思議な能力の話が
どんな風に能力を発揮するのか語られていく展開が面白かったです。

最後の「密使」が、全てをつなぐ話だと思って読んでいたので、
そうではないエンディングに、最後、頭が混乱して終わってしまいました。

投げ出され感が寂しかったです。


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伊坂 幸太郎

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2018/07/02 00:24  本記 ▲ top

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