『石川くん』
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- 2018/01/13(Sat) -
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枡野浩一 『石川くん』(集英社文庫)、読了。
現代歌人の枡野さんが、近代歌人の石川くんを解説した本。 石川くんとは、もちろん、石川啄木氏。 そして、解説とは、現代口語訳による、もちろん面白解説。 国語の教科書に載っている近代詩人の中で、 みんなの記憶に残っているランキングで一位を争うのではないかという存在感のある 石川くんですが、私の中では「教科書に載せてはいけないダメ男」(苦笑)。 確かに教科書にある歌は情緒あふれる良い作品だと思いますが、 その背景がなんともねぇ・・・・・・。 で、その点は、本作でもとことん突っ込まれてます(笑)。 もちろん、愛情を持ってですが。 せっかく友人が苦労して見つけてくれた仕事の口をあっさりゃ辞めちゃったり、 ちょっと小金が入ると妻子に仕送りせずに、女郎通いをしちゃったり、 ホントにダメ男。 だからこそ、詩情とのギャップが面白いのかなぁ。 不思議な人です。 最後の年表で、啄木家族の生没年が書かれていますが、 みなさん短命。 このページは、とても悲しかったなぁ。
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