『あの空の下で』
- 2017/11/11(Sat) -
吉田修一 『あの空の下で』(集英社文庫)、読了。

ANAの機内誌『翼の王国』で連載された短編をまとめたもの。
小説12編とエッセイ6編という編成ですが、
私は小説18編のような印象で読みました。

機内誌という性格上、
すっきり爽やかな小説なのかと思いきや、
意外と人間の暗い感情に触れた部分もあり、
「ANAって度量広いなぁ」と思ってみたり。

1つ1つは短い作品ですので、
それほど踏み込んだ作品はないですが、
でも、余韻は結構感じられるものが多かったです。

「旅」そのものを、ウキウキ、ワクワクだけで描くのではなく、
「面倒」「仕方なしに」「やむを得ず」というシチュエーションでも描いていて、
飛行機という空間を、旅の一部であるとともに、
単なる移動手段として割り切ってみている部分もあることで、
PR臭さが消えているのが良かったです。

しばらく海外に行っていないのですが、
たまには面倒でも海外という異空間に触れるのも良いなぁ・・・・と
思える作品集でした。


あの空の下で (集英社文庫)あの空の下で (集英社文庫)
吉田 修一

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