『狭小邸宅』
- 2017/11/07(Tue) -
新庄耕 『狭小邸宅』(集英社文庫)、読了。

全く知らない著者&作品でしたが、
タイトルの語感とカバーイラストのポップさから
「住宅購入に関するドタバタコメディかな?」と、
『みんなのいえ』的なノリを想像して買ってきました。

が、それは私の勝手な想像でした・・・・・。

いきなり延々と続くブラック不動産会社の描写。
上司の暴言はあるわ、暴力はあるわ、同僚の見て見ぬ振りがあるわ、
どーしよーもない会社です。

全然笑えない・・・・・。

それでも、この状況がどのように変化していくのかが気になり、
無理無理読み進めていくと、
ついに主人公は勤めていた営業所からクビ宣告され、
別の営業所に異動になることに。
そこで仕えた上司は、これまでの不動産業界にありがちなゴリゴリ・パワハラ系上司ではなく
完全能力主義かつ合理性で全てを判断する冷酷上司。
実績の上がらない主人公は存在しないかのように扱われますが、
ある日、一発大逆転の案件が転がり込んできます。

ここから一気に事態は進行し、冷徹上司の徹底指導が始まります。
その指導内容は、前半のパワハラ描写に比べればアッサリしてましたが、
でも、理路整然とした営業ノウハウの伝授は興味深い内容でした。

で、ここからサクセスストリーになるのかと思いきや、
今度は、仕事とは一体なんのなのか?という哲学的命題に悩み始める主人公。

ステージごとに、主人公のキャラクターが変わり過ぎて、読み難かったです。
そして、日本語の文章も小慣れていなくて、場面の継ぎ目が分かりずらいところが
多々ありました。

本作がデビュー作のようなので、仕方がないのかな。
でも、本作の後にそれほど作品を生んでいないところを見ると、
その程度の技量の方だったのかな。

非常に中途半端な読後感で終わってしまいました。


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新庄 耕

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