『大世界史』
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- 2017/10/25(Wed) -
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池上彰、佐藤優 『大世界史』(文春新書)、読了。
久々に佐藤氏。 池上氏との対談の形式をとった世界史の本。 でも、世界史というよりは、歴史を通じた世界情勢の解説本です。 時節に合わせて中東問題から始まりますが、 やっぱり中東って、遠いですよね・・・・・物理的にも心情的にも。 中東に始まり、トルコ、中国と舞台は移っていきますが、 日本に近づいてくるにつれて、やはり頭にすっと入ってくるようになります。 それを思うと、この2人の知識の幅広さは想像を絶します。 私の勉強や仕事の経験からしても、 知識や経験の積み重ねがある一定のレベルを超えたときに、 一気に知識同士が繋がって全体がクリアに見える瞬間があると思います。 が、何ぶん、世界全体のことを把握しようとすると、 その臨界点はかなり高い位置にあり、今の私からすると絶望的な距離を感じます。 どうやったら、この距離を縮められるかというのが目下の課題ですが、 本を読んで、人に会って、議論して、という地道な活動をしていくしかないんでしょうね。 そして、最後に、教育の話になっていきましたが、 本当に教育というものは大事だと思います。 その国の未来がどうなるかを左右する根本ですから。 先日『海賊と呼ばれた男』を読んでも思いましたが、 あの敗戦から短期間で国を立て直した日本というのは、 やっぱりそれまでの教育の蓄積が若い世代にあったからだと。 その点で、戦後の沖縄に対する日本政府の教育政策とか、 英仏の植民地における教育政策とか、 国としての方針が明確に出ていて、興味深かったです。 こういうところを思うと、やっぱり、どんな党に政権を取らせて、 教育政策を含めて国の将来に向けた絵を描かせるというが、 どれだけ重要なことかというのを実感します。 選挙は大事!
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