『プロフェッショナル広報戦略』
- 2017/10/17(Tue) -
世耕弘成 『プロフェッショナル広報戦略』(ゴマブックス)、読了。

小泉政権で広報戦略を担当し、有名になった著者。
その広報戦略について書いた本。

「広報戦略」と銘打っていますが、
広報戦略を解説した本ではなく、
広報戦略に則って郵政選挙を戦った経過を
成功談を中心にまとめたものです。

自民党寄りの人が読むと面白い政治ルポのようですし、
自民党嫌いの人が読むと自慢し放題の本と思うのでしょうね。

私は、結構面白く読みました。
世耕さんの作戦が上手かったのかとか、世の中がどう反応したかということよりも、
これまで広報戦略をおざなりにしてきた自民党という組織が
郵政選挙を前に、世耕という人材を使って、自らの改革をしようとした
その腹をくくったときに発揮される組織力のようなものが感じられて、
さすが長年政権を担ってきた党だなと感心しました。

小泉首相、武部幹事長といった主要ポストの人々が、
世耕という若造の提言を聞き、その場で取り入れるか否かを判断し、
取り入れるとなったら即座に指示をし体制をつくる、
そのスピード感が、さすがだなと思いました。

著者がNTT職員から国会議員に転身する際も、
森幹事長や尾身総務局長が、著者の出した条件を満たすように動き、
そして最後は、著者の心を動かす言葉で熱く働きかける。

著者の広報術で、きれいに演出されている部分もあるでしょうけれど(笑)、
でも、やっぱり、大きな組織を動かしていく幹部人材の動き方として
非常に教育されていて洗練された人材がそろっているなと感じました。

崩壊中の旧・民進党や、何だか良く分からない希望の党の迷走ぶりを目の当たりにしている
今現在の政局と比較してしまうので、一層、その思いを強くしているのかもしれません。

広報戦略の内容よりも、自民党の人材力や組織力が
強く印象に残った一冊でした。


プロフェッショナル広報戦略プロフェッショナル広報戦略
世耕 弘成

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