『どちらとも言えません』
- 2017/09/23(Sat) -
奥田英朗 『どちらとも言えません』(文春文庫)、読了。

奥田名人の脱力スポーツエッセイ。
面白かったです。

プロ野球やサッカー、水泳、スキー、様々なジャンルのスポーツの話が登場しますが、
この方の立脚点は、スポーツ解説者ではなく、あくまでスポーツファン。
ファンの本音を隠すことなく代弁してくれるので、面白いです。

中日ファンとしての谷繁へのヤジ、
サッカーファンとしての欧州の階層問題を踏まえたジョーク、
モーグルの上村選手に熱狂する日本人に水を差すコメント、
テレビでは言えないようなコメント満載です。

でも、土台の部分に、スポーツへの深い知識と愛情があり、
また、冗談と暴言の線引きも絶妙なバランスで心得ているので、
カラッと笑えて嫌な気持ちになりません。

ところどころに日本人論や比較文化論の視点も登場し、
社会科学的にも興味深い指摘が多いです。

お気楽に笑えるエッセイになっていますが、
著者の深い教養が気持ちの良いベッドのように感じられる一冊だと思います。


どちらとも言えません (文春文庫)どちらとも言えません (文春文庫)
奥田 英朗

文藝春秋 2014-04-10
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