『座右の諭吉』
- 2017/09/22(Fri) -
齋藤孝 『座右の諭吉』(光文社新書)、読了。

座右シリーズとでも言うものでしょうか。
ゲーテに続いて諭吉さん。

福沢諭吉のことって、意外と知らない気がします。
『学問のすゝめ』というタイトル、「天は人の上に人をつくらず」というフレーズ、
慶応大学、1万円札、そんなところじゃないでしょうか。

本作では、『福翁自伝』を中心に諭吉の言葉を題材に
諭吉の人生哲学を深堀りしていきます。

「喜怒哀楽に振り回されない」とか「非玉砕主義」だとか、
福沢の哲学に興味を感じて読み進めましたが、
途中からは、斎藤センセの言葉の方が面白くなってきました。

「一緒にやってなくてもやったかのように話を合わせられるコミュニケーション能力」

デキる人って、流行の話題にもきちんとついていきますよね。
それでいて、政治も押さえてるし、コツコツ勉強もしてるし。
例えば、話題のゲームの話、ゲーム自体を自分で体験しているのではなく、
そのゲームに関する情報を効率よく集めて、自分なりに解釈してるんだと思います。
だから話についていけるし、ゲームに費やす時間を勉強に向けられる。
そして、知識として集めた情報を知ったかぶりをするでもなく、
上手に会話の中に織り交ぜながら相手に気持ちよくしゃべらせるコミュニケーション能力。

こういう要領の良さ、手際の良さというのは、仕事にも勉強にも人生設計にも
フィールドを超えて適用できる能力だと思います。

「大学生なら物凄い速度で回転している高度な情報の海をくぐり抜ける経験を積め」

最近の大学生や高校生と話していると、
「自分が生まれ育った町に役立てるよう、地元で就職したいです」みたいなことを
言う生徒さんが多いのですが、私としては、あまり賛成できない印象です。

本当に地元の役に立ちたいと思うなら、
都会で一流の人に出会って、自分の能力をしっかり高めてから地元に戻った方が
よっぽど地元のために役立てると思います。

地元に残るという保守的な発想を、なんとか前向きな表現にしようと
ごまかしているように思えて、残念な気持ちになります。

本当は、社会人経験も都会で身に付けた方が良いと思いますが、
せめて大学生時代は都会で過ごした方が得るものは多いと思います。

齋藤先生の人生観というか、
教育観、成長論に私は共感するところが多いのだと思います。


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齋藤 孝

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