『あいるさん、これは経費ですか?』
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- 2017/09/12(Tue) -
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山田真哉 『あいるさん、これは経費ですか?』(角川文庫)、読了。
久々に山田センセの小説モノをば。 女子大生会計士シリーズとは別のシリーズを始める意味あるの?と思っちゃいましたが、 読み始めてみると、芸能界専門の会計事務所ということで、 新鮮な気持ちで読むことができました。 タレント、文筆、作詞というような、特殊な世界における会計処理の在り方を紹介することで、 むしろ、税務上の考え方というか、哲学みたいなものが象徴的に出ているように思えて、 考え方を勉強するには良い題材でした。 作曲家のゴーストライター騒動など、時事ネタも盛り込みつつ、 実はゴーストライターが脱税の温床になっているという指摘は目からウロコでした。 言われれば、なるほどなぁ、です。 税務署が、どんなところに目をつけているのかも分かって、 会社経営で気を付けなければならないことも勉強になりました。 デキル女会計士+こき使われる男の子という構図は変わりませんが、 楽しく読める作品にするには、分かりやすい設定なのでしょうね。 アハハと笑って読める作品になっています。 シリーズ続編が出ているのならば、読んでみたいと思います。
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