『成毛式・実践マーケティング塾』
| ||
- 2017/09/09(Sat) -
| ||
成毛眞、日経MJ 『成毛式・実践マーケティング塾』(日本経済新聞社)、読了。
マーケティングの本としては、まとまりがないように感じられるのですが、 日経MJの連載だったということで読めば、 具体事例や時事ネタを踏まえながら面白く分かりやすく書いており、 読みやすかったです。 総合的なマーケティング論としてではなく、 経営者としての心構えが、マーケティングの解説の端々に 鋭い言葉となって挟まれており、そこが勉強になりました。 日本企業をダメにしたのは経営企画室 その手の部署に10年近く在籍していた身としては、耳が痛い言葉です。 確かに、現場のことを全然分かっていないのに、 社長の方を向いて事業計画とか作っていたなぁ・・・・・なんて。反省。 でも、組織の役割がそう定義されちゃっている以上、 そのように動かざるを得ないところもあり・・・・。言い訳。 自分で書いた計画を、自分自身は実行できる立場にないことがもどかしかったんですよね。 戦略上の目標を決める これは本当に反省点。 戦略は描いたつもりでも、評価するための指標を目標値として置かないから 結局、情緒的な「みんな頑張ったね」という評価で終わってしまうという。 でも、数値目標を置こうとすると、担当役員とかが反対するんですよねぇ・・・・・。 戦略を立てて、遂行し、評価するというPDCAサイクルは、 経営トップに立ってこそ、楽しくやり甲斐があることなんじゃないかなと思います。 終盤、三重県の話が出てきたのですが、 1つ提言しているのは、観光振興のために近鉄に豪華列車を走らせるという案。 2002年の著作にさらっと書いてありますが、近鉄が豪華特急しまかぜを導入し 鉄道マニアや富裕シニア層に大人気ですが、この案が出てきたのは2009年頃だそうで。 成毛さん、目の付け所が時代を先取りしてますねぇ。 成毛さんへの興味が増した読書となりました。
![]()
|
||
コメント |
コメントの投稿 |
トラックバック |
トラックバックURL
→http://seagullgroup.blog18.fc2.com/tb.php/5326-9909f531 |
| メイン |
|