日本気象学会中部支部公開気象講座
- 2017/08/27(Sun) -
久々に、日本気象学会関連の講座に参加してきました。

テーマは「黄砂・PM2.5・エアロゾル」ということで、
主に中国大陸内陸部から飛来する自然由来または人工物の微粒子について
現地観測、衛星観測、体への影響といった3つのポイントから
専門家が業績を発表する構成でした。

少し前は、人工由来のPM2.5について
北京あたりの劣悪な環境を映した映像とともに
センセーショナルな報道がなされていましたが、
いつの間にか静かになりましたね(苦笑)。

今年は、GM中に大規模な黄砂現象があったりしましたが、
人工物にしろ黄砂にしろ、偏西風に乗って西から流れてくるわけで、
大陸の東に位置する日本としては、根本的に防ぐが難しい課題です。

で、観測やシミュレーションにより予想の精度を上げ、
また、防衛策として、疫学的な対策をしっかりとりましょうということになるわけです。

今回、特に興味深かったのは、九州大学の弓本先生が発表した
気象衛星を用いた観測やシミュレーション。
ひまわり8号の運用開始により、観測精度が非常に上がり、
静止画像での観測から、コマ送りに近い観測にまで進歩したことで、
飛来物の動きを追えるようになってきたとのこと。

実際に、その動画を数種類見せてもらいましたが、
黄砂や煙の動向が把握できて、一目瞭然です。
これにより、シミュレーションの評価も事実に即してできるようになるわけで、
大きく予報モデルの精度向上に寄与するものと思われます。

静止衛星と極軌道衛星のそれぞれの特徴を活かした観測システムの向上は、
「与えられた条件の中で、最大限の成果を上げるためのメカニズムの構築」という観点で、
設計思想や運用思想を学べたことが一番面白かったです。

気象学は、とかく予報について目が行きがちですが、
こういうシステム作りのところに、私は一番惹かれます。
今後、観測の成果が出てくることが楽しみです。

DSC_0908 (641x1024)



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