『ジャイロスコープ』
- 2017/08/28(Mon) -
伊坂幸太郎 『ジャイロスコープ』(新潮文庫)、読了。

短編小説集です。

「ジャイロスコープ」という言葉は、
確かに、伊坂作品を表すのにぴったりの言葉かもしれません。
「軸を同じにしながら各々が驚きと意外性に満ちた個性豊かな短編小説集」を指すのだとか。

ただ、本作に関しては、あまり、その表現が合わなかったように思いました。
個々の作品が突飛すぎて、軸を感じられなかったからかもしれません。

最初、「浜田青年ホントスカ」の主人公2人を軸に
連作短編集が展開されていくのかと誤解しておりました(苦笑)。

続く「ギア」は、筒井康隆と椎名誠を足して3で割ったような印象の世界感。
でも、伊坂風の味付けが、あんまり得意ではありませんでした。

「二月下旬から三月上旬」の幻想的な感じというか、
現実と非現実の間を揺らぐような世界感も、私には不得意な感じ。

「彗星さんたち」は、伊坂作品にしては珍しくお仕事小説で、
しかも、新幹線の清掃員という、今となっては知られ過ぎている世界の話で、
あんまり新鮮味を感じることができませんでした。
何も、伊坂さんが書かなくても・・・・・という感じです。

乗り切れないまま最後まで来てしまい、
書き下ろしの「後ろの声がうるさい」で、これまでの短編を繋いでいこうとしていますが、
これまた、ちょっと強引かな。

期待していた伊坂ワールドとは、少し趣が違っていました。


ジャイロスコープ (新潮文庫)ジャイロスコープ (新潮文庫)
伊坂 幸太郎

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