『伊勢湾は豊かな漁場だった』
- 2017/08/10(Thu) -
海の博物館 『伊勢湾は豊かな漁場だった』(風媒社)、読了。

伊勢湾の三重県側の浦々を北から順番に回り、
ベテラン漁師たちに、その浦での漁の歴史を語ってもらうという聞き書き集です。

年長者では大正生まれの漁師さんがインタビューを受けており、
戦後の漁が好調だった時代のことを活き活きと語る様子に、
これは非常に貴重な情報をまとめた良い仕事をしている本だなと感じました。

印象に残ったのはボラの話。

今では、ボラは「磯臭い」とか言われて
あんまり魚としての価値を評価されていないように思いますが、
歴史書とかを読むと、結構、「明治時代の不況をボラの大漁が救った」みたいな
ボラに助けられた記録が浦々に残っているので、
いつからボラは見向きもされなくなってしまったんだろうか?と疑問でした。

ところが、本書によると、四日市公害の時代に
四日市沖のボラが臭いという評判が立ち、
公害被害の象徴の1つになってしまったような感じです。
四日市から遠く離れた漁港の漁師さんの話にも登場してくるぐらいですから
当時の値崩れというか、風評被害も含め、相当なものだったのでしょう。

今も、ボラは「磯臭い」と敬遠されがちですが、
意外と、当時の公害による臭さの印象が残っているだけなのかも。
そういう私もボラを食べたことがないので、何とも言えないのですが・・・・・。


伊勢湾は豊かな漁場だった―伊勢湾漁師聞き書き集伊勢湾は豊かな漁場だった―伊勢湾漁師聞き書き集
海の博物館

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