『性転換する魚たち』
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- 2017/07/29(Sat) -
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桑村哲生 『性転換する魚たち』(岩波新書)、読了。
ダイバーの間では、クマノミが性転換する魚として有名ですが、 それ以外にもベラ・ハゼの仲間で、たくさん居るんですね。 それらの性転換の条件や法則を、1つ1つ地道な実験を重ねて 結論を出していくプロセスを描いているのですが、 地味~な話なのに、著者が読者を意識した明るい文章を書いてくれているので、 結構、面白く読めます。 実験結果だけでなく、失敗したときの悔しさや、 先行する研究者の報告を覆したときの喜びとか、 人間らしい喜怒哀楽も表現されていて、引き込まれます。 レジャーダイバーとして、ベラやハゼの写真を撮るのに時間をかけるのは好きですが、 それとて5分ほどの話。 何時間も、何日も、何か月も、海の中で観察を続けることの大変さは、 並大抵のことではないと思います。 海が荒れる日だってありますしね。 このような研究のつみかさねに頭が下がります。
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