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『捜査一課Ⅱ』
- 2017/07/06(Thu) -
浜田文人 『捜査一課Ⅱ』(ハルキ文庫)、読了。

実家にあった本を何の気なしに持ってきて、
時間つぶし程度に読み始めたら、思いのほか面白くて一気読みでした。

シリーズもののようで、
登場人物たちの破天荒さは、第1話から読んだ方がしっくりくるのでしょうが、
とりあえず、警視庁捜査一課の面々が、
組織の在り方に囚われない異端児が揃っており、
その無茶な捜査ぶりを面白く読みました。

いつもなら、組織論を破壊するような異端児の話は好きではないのですが、
本作では、事件の捜査そのものよりも、刑事たちの人間関係を描くことに
力点が置かれているような気がして、読んでいて、
事件の真相解明自体には私が興味を覚えなかったので、
刑事モノだという意識が弱くなっていたのでしょう。
だから、あまり脱線しても気になりませんでした。

むしろ、組織の中での権力関係や、逸脱者と統率者のせめぎ合いの様な
まさに、人間同士がぶつかるところが生々しく描かれていて、
そういう点での組織論を描いた作品として面白かったです。

シリーズの他の作品がないか、実家を探索してみたいと思います。


捜査一課2 VS捜査二課 (ハルキ文庫)捜査一課2 VS捜査二課 (ハルキ文庫)
浜田 文人

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