『昨夜のカレー、明日のパン』
- 2017/06/26(Mon) -
木皿泉 『昨夜のカレー、明日のパン』(河出文庫)、読了。

ヒットしたので気になっていた一冊。

25歳で亡くなった男の周囲の人間たちを描いた
連作短編集です。
時間軸が結構前後するので、
「あぁ、そういう風につながっていくのね」という
人間関係の妙を楽しむことができます。

冒頭の1章は、亡くなった男の父と妻の話。
もう一緒に住む必要はないのに、ずっと一緒に住み続けている2人。
義父のことを「ギフ」と呼ぶ嫁。不思議な関係です。
そして第2章は、この嫁と今の恋人との関係について。

設定は面白いのに、なんだか今一つ乗り切れないのは、
どうも登場人物たちの思考回路が理解できないこと。

480万円も詐欺に合っていることがバレたのに結婚を申し込もうとする男。
詐欺被害について恋人から責められているのに、スイーツに気持ちがいってしまう男。
そんな男を、なんだかんだで結局許してしまう女。
もー、どいつもこいつも理解不能。

まともそうだったギフも、若い女に騙されて家出してるし、
共感できるキャラクターが登場してきません。

1つ1つの話の設定は興味深いし、
各話がリンクしていく構成もうまく作られていると思うのに、
共感できないという残念さ。

もともと脚本家さんだという著者ですが、
映像化したら、もうちょっと共感できるようになるのかしら。


昨夜のカレー、明日のパン (河出文庫)昨夜のカレー、明日のパン (河出文庫)
木皿泉

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