『和菓子のアン』
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- 2017/06/22(Thu) -
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坂木司 『和菓子のアン』(光文社文庫)、読了。
デパ地下の和菓子屋のアルバイトを選んだ女の子が主人公。 そのバイト先で遭遇する不思議な出来事の謎を解く短編集ですが、 日常ミステリというよりは、私はお仕事小説として楽しみました。 デパ地下における営業前の準備状況や閉店後の片付けの様子、 シフト体制やデパート社員、テナント社員、アルバイトなどの関係性、 デパート隠語から和菓子隠語まで、 結構、情報が豊富で面白かったです。 日常ミステリとしては、謎がファンタジー過ぎというか、 リアリティがない感じがして、そこはちょっと読み飛ばし気味だったりして(苦笑)。 和菓子屋「みつ屋」の店長、社員、バイト2名のそれぞれが 個性豊かというよりは、これまたリアリティのないアクの強さで、 物語自体が浮き上がっちゃってたのは残念でした。 高卒の娘が就職活動もせずにフリーターになっちゃったのに、 お母さん、まったく危機感ないのねぇ・・・・・とか 余計なところが気になっちゃったり。 でも、このリアリティのなさが、 サクサク読めるテンポを生み出していたのも確か。 お気楽小説として読むには、お手ごろだと思います。
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