『明日の空』
- 2017/06/21(Wed) -
貫井徳郎 『明日の空』(創元推理文庫)、読了。

貫井さんっぽくない作品でした。
叙述トリックといい、青春モノといい、イメージと違います。

文章自体はサクサク読めますし、
帰国子女の女の子が、大したトラブルもなく日本の高校生活に溶け込み、
いじめも受けずに友達を作っていくという展開は、
ちょっとキレイ過ぎて物足りなかったのですが、
ちょいちょい腑に落ちない展開が残されていき、
どんな風な真相になるのだろうかと続きが気になり、一気読み。

第1章は女の子目線の高校生活、第2章は男性目線の六本木ナイト、
第3章は再び女の子目線の大学生活、
この3つがどう繋がっていくのか・・・・・。

第1章と第2章の間で、誤解を生むような仕掛けがなされており、
第3章で真相が分かった時には、「そういうことかー!」となりましたが、
日本人と帰国子女と外国人の間に引かれてしまう線というか、
差別意識や苦手意識みたいなものについて、
それほど踏み込んだ感想が得られるかというとそうでもなく、
叙述トリックモノとしての楽しみ方しかできなかったなというのが正直な感想です。

貫井作品なら、もう一段の深みが欲しかったところです。
叙述トリックとしては面白かったですけどね。


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貫井 徳郎

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