『表参道日記その一』
- 2017/05/24(Wed) -
伊藤公一 『表参道日記その一』(幻冬舎)、読了。

著者は、表参道にある伊藤病院の三代目医院長。
日本全国に名の知られた甲状腺の専門病院です。

実は、私もバセドウ病を患っていたので、
東京に住んでいた頃は伊藤病院にお世話になっていました。
症状的には軽いものから特に悪化せず、しばらくして寛解と言われたので、
今は通院していません。

でも、一時期は、手術が必要かも・・・・・なんていう診断をされ、
いろいろ検査を受けながらドキドキしたものです。

という、様々な思い渦巻く伊藤病院ですが、
院長先生による雑誌連載のエッセイです。

3.11直後の文章には、甲状腺ガンの話題が登場しますが、
それ以外は、職責を離れた日常エッセイがほとんど。
その時々の時事ネタを織り込みながらも
爽やかなエッセイに仕上がっています。

ただ、逆に、3.11の直後のエッセイが物足りない感じも。
あれだけフクシマの放射能漏れと、その影響について議論になっていた時に、
甲状腺がんの専門家としての伊藤病院って、何か発言したような記憶がないなぁと。

過剰なマスコミの報道には乗っからないように、
専門家として冷静な対応を続けていたのかもしれませんが、
当時の印象にないというのは、甲状腺を患っていた私自身としても
抜かったなぁ・・・・と反省しました。
もっと、その言説を追っておくべきだったなと。

本作の中では、40歳以下の若い人には影響がある可能性があるが、
それ以上の年齢の人には有意な影響はないということが書かれています。
この情報だけでも、冷静にリスクに向き合うきっかけになるのではないかと思いました。
ま、小さい子供を持っている人たちにとっては、
逆に恐怖を増す言葉なのかもしれませんが。

3.11の時代を東京で過ごしながら、
伊藤病院の情報発信を捉えていなかった、意識していなかったのは、失敗でした。


表参道日記表参道日記
伊藤公一

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