『真夜中のパン屋さん 午前0時のレシピ』
- 2017/05/22(Mon) -
大沼紀子 『真夜中のパン屋さん 午前0時のレシピ』(ポプラ文庫)、読了。

時々、本読みブロガーさんのところで見かける作品だったので
気になっていましたが、ブックオフでワゴンセールされていたので買ってみました。

渋谷駅にほど近い国道246号線のそばで、深夜23時に営業開始するパン屋。
そこに出入りする人たちの物語。

渋谷近辺なら、こんなパン屋もありなのかもと思わせる設定ですが、
しかし、その所在地と描写される人々の暮らしぶりとが
なんだかちぐはぐな印象です。
地名を登場させずに文章を読んでいたら、渋谷近辺とは思えないというか。

いじめ、ネグレクト、性同一性障害、過剰教育、ひきこもり、盗撮など
社会問題に苦しむ人々をこれでもかというぐらいに登場させていますが、
問題の掘り方が浅いので、どのお話にも不快さが残ってしまうというか、
問題児側だけでなく問題解決側も含めて。
関係者の心の浅さが、強く印象に残ってしまいます。
平たく言うと、こんなに簡単に物事は好転しないよ・・・・・というところでしょうか。

パン屋の設定は新鮮なので、サクサク読めますが、
扱っているテーマの深刻さの割には心に響かない感じです。
この軽さでいくなら、もう少し軽いテーマにするとか、
社会問題を扱うにしても症状の軽い人を扱った方が読後の納得感が高い気がします。

本作はシリーズ化されているようですが、
2作目以降も、重たい問題を抱えた人々がジャンジャン登場するのかしら?
通常、シリーズものって深刻になっていくものですからね。
読み進めるかは、ちょっと検討します。


([お]7-1)真夜中のパン屋さん 午前0時のレシピ (ポプラ文庫)([お]7-1)真夜中のパン屋さん 午前0時のレシピ (ポプラ文庫)
大沼 紀子

ポプラ社 2011-06-03
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