『世界がもし100人の村だったら』
- 2017/05/13(Sat) -
池田香代子 『世界がもし100人の村だったら』(マガジンハウス)、読了。

一時期、話題になった本。
今更感満載ですが、読んでみました。

地球を構成する人々を、100人の村人に置き換えて
様々な角度から表現していきます。

結局は、構成比率を百分率で表しているだけなのですが、
100人の村人に置き換えるだけで、人々の心に入っていったのは
なぜなのでしょうか?

単に、話題になった本ということで、それまで無関心だった分野に
社会が目を向けるようになり、理解が進んだということなのか、
100人の村人に置き換えることで、表現として理解を助ける力があったのか。

なぜ、そこまで日本の社会で話題になる要素があったのか
正直わかりませんでした。

そんなことより、個人的には、本文よりも、
あとがき的に付け加えられた、この本の編者による
ネタ元というか出典に関する調査の方が興味深かったです。

大元の『世界がもし1000人の村だったら』が、「100人の村」に安易化され
後半に様々な情報が付け足され、
客観的情報にすっと価値観を受け付ける形容詞や副詞が添えられ、
自分の気に入らない行は抹消され、
どんどん形を変えて、インターネットの海を泳いでいく・・・・・・。

この変質というか変容の過程が、
どのような価値観を持った人に、この文章が利用されてきたかを物語っているようで、
その追跡調査の労をもって、編者は評価されるべきではないかと感じました。

社会科学的分析の題材として、
この文章の塊が辿った変遷というのは、非常に興味深いものだと思います。


世界がもし100人の村だったら世界がもし100人の村だったら
池田 香代子 C.ダグラス・ラミス

マガジンハウス 2001-12
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