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『フィルム』
- 2017/05/01(Mon) -
小山薫堂 『フィルム』(講談社文庫)、読了。

「東京での暮らし」というものが端的に表現されている
面白い短編集でした。

特に、これといって大きな出来事が起こるわけではないのですが、
人それぞれの様々な生活の形の中で、
その人生のエッセンスが凝縮された瞬間を上手く切り取って
短編の中に表現されているなと感じる作品たちでした。

私は、東京から三重県に引っ越して1年ちょっとが経ちましたが、
この本に登場してくる主人公たちは、
本人が意識するしないに関わらず、
いかにも東京っぽい暮らしぶりというか、
東京でしか味わえない暮らしをしているなという気がしました。

そんな世界観に懐かしさを覚える一方で、
三重県での、もっとのんびりと充実した日々をありがたく思ったり。

食事のシーンや、果物、飲み物など、
美味しさと思い出の組み合わせが効果的に使われており、
自分も、美味しいものを楽しい仲間や大事な家族と一緒に楽しむ日々を
送りたいなと思いました。


フィルム (講談社文庫)
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