『おんな飛脚人』
- 2017/04/28(Fri) -
出久根達郎 『おんな飛脚人』(講談社文庫)、読了。

久々に出久根さんです。

江戸時代末期、飛脚商売を営む商家が舞台です。
主人が肺病に倒れ、従業員が恐れて出て行ってしまった飛脚業の十六屋。
そこに新たに採用された清十郎とまどかの目線で語る飛脚業。

本作は、時代物というよりも、お仕事モノとして面白かったです。
飛脚という仕事が、庶民、特に商いに携わる人々の中で、
どれだけ重宝されていたかが活き活きと描かれています。

さらには、新しい飛脚業のあり方を模索していくという流れが
時代が変わる転換点を見ているようで、興味深かったです。
ま、ペリー来航の頃の時代を描いているので、
明治維新を経て、郵便業が始まるまで間もない頃ではありますが。

そして、サイドストーリーの、まどかの母親探しに関しては、
私としては予想外の結末になっており、新鮮な気持ちで読めました。
当時の時代背景からすると、そういうことも、まま起きたのでしょうね。

それほど大きな出来事が繰り広げられるわけではないですが、
幕末の江戸の商いの様子を知ることができ、
興味深い読書となりました。


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出久根 達郎

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