『おもしろいマリンバイオテクノロジーのはなし』
| ||
- 2017/04/22(Sat) -
| ||
松永是 『おもしろいマリンバイオテクノロジーのはなし』(日刊工業新聞社)、通読。
20年前の本ですが、 当時の最先端の海洋関連バイオテクノロジーについて紹介した本。 著者は、専門外の初心者向けに入門書を!というつもりで書いたようなのですが、 内容はまだまだ専門用語が並んでて、目的は達成できていないように感じました。 というか、「より多くの人にマリンバイオテクノロジーのおもしろさを知って欲しい」という 目的に対して、アウトプットがずれているように感じました。 著者が行っているのは、最先端の研究内容を紹介することですが、 それを面白がるのは、その分野の人たちだと思うんですよね。 最先端の研究内容を素人が面白いと感じるためには、 なぜ、そのような研究に価値があるのか、今まで上手く行かなかった壁は何だったのか どうやってその壁を乗り越えたのか、というような、過去から現在、将来にわたっての 研究プロセスが進行していくワクワク感だと思うんですよね。 一流の研究者の本が面白いのは、 そのプロセスのワクワク感を素人にも上手く伝えられるから、 そして、それは、研究者本人が心の底からワクワクを感じているからだと思います。 教科書的な本が面白くないのは、 研究に携わる人のワクワク感が伝わってこないからだと思います。
![]()
|
||
コメント |
コメントの投稿 |
トラックバック |
トラックバックURL
→http://seagullgroup.blog18.fc2.com/tb.php/5184-7741c610 |
| メイン |
|