FC2ブログ
『天平の甍』
- 2007/03/03(Sat) -
井上靖 『天平の甍』(新潮文庫)、読了。

鑑真の日本渡来にかけた日本人留学僧の物語。

テーマとしては興味があったのですが、
描写が淡々としていて、主人公と距離を感じてしまったため、
最後まで、のめり込むことが出来ませんでした。

この作者らしい筆捌きではあるのですが、
今回は特に描写対象との距離を感じて、冷たい印象を受けました。

『額田女王』のときは、同じような文体でも
物語の力強さを存分に感じることができたのですが・・・。
ボリュームの問題のなのでしょうかね?

それにしても、普照の移動ルートが巻頭の地図上に示されていますが、
地図ではピューッと線が引かれていますが、
総移動距離数千kmの壮大な冒険です。
そしてまた、移動にかかる時間の長さ、待つ時間の長さを考えると、
想像もつかないゆったりとしたスケジュールであり、
1分1秒、時間に迫られてせかせかと生活している身からすると、
こんなに時間がかかっても消えない情熱というものに感嘆します。

天平の甍
天平の甍井上 靖

おすすめ平均
stars時代背景に対する説明が足りない
stars念願かなって
stars中国
stars人間の偉大さをうかがえる
stars歴史の広さ、無常さを感じる名作

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

額田女王
額田女王井上 靖

新潮社 1972-10
売り上げランキング : 15565

おすすめ平均 star
star自由に生きようとするほど何かにとらわれていく
star白村江の戦とはなるほどこういうものだったのか
star

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


にほんブログ村 本ブログへ

関連記事
この記事のURL |  井上靖 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
<<『わが良き狼』 | メイン | 『連合赤軍「あさま山荘」事件』>>
コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://seagullgroup.blog18.fc2.com/tb.php/518-d0c95479
| メイン |