『カルガモ母さんが舞う』
- 2017/03/14(Tue) -
川上美也子 『カルガモ母さんが舞う』(天理教道友社)、読了。

実家にあった本。
読み始めてから、どうやら続編らしいと気づきました。

5人の子どもを出産後に脳性麻痺の症状が悪化し、重度障害者になった著者。
その体の状態で、5人の子育てをする姿を描いていますが、
続編ということで、一番大変であったであろう時期の話が簡単に紹介される程度で、
その後の家族の話が主になっているので、本の選び方を失敗しました。
順番通りに読んでいれば、もっと感じるものが大きかったはず。
でも、実家には本作しかなかったのです・・・・・残念。

母親の障害の状態を理解し、その生活を支える長男、次男、長女。
一方で、幼さのために母親に我が儘を言ってしまう次女、三男。
これはもう、年齢として仕方がないことだと思います。
そんな子供たちに向けて、著者は、ありのままの自分で接しています。
自分に無理なことはしない、子供にできることはやらせる。
その教育姿勢が、子供たちにしっかりと伝わっており、
それが子供の成長に繋がっていると感じました。

幼い子供たちにとっては、物心ついたときから母親は重度障害者なのですから
この家族の姿が、当たり前なのかもしれません。
家族の中で、自分が果たす役割というものを、幼いながらに感じ取っている気がしました。

そんな素敵な家族のお話でしたが、一部、読んでいて、ひっかかるところも。
例えば、大型台風が直撃した日に、友人の障害者同士の結婚パーティがあり、
困難を押して出かけて、同じく苦労して辿り着いた障害者仲間と一緒に
素敵なパーティにできて感激したという話。
障害者、健常者に関係なく、そんな日にパーティしちゃぁ、いかんだろうと。
困難に立ち向かうことに一生懸命過ぎて、
冷静な判断ができなくなっている面があるのではないかと危惧してしまいました。

あと、著者の日記的な文章の断片断片が、
時系列ではなく、別の軸で構成されているため、
読みながら自分で状況を整理する必要があり、やや疲れる読書になります。


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