『蒼林堂古書店へようこそ』
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- 2017/02/21(Tue) -
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乾くるみ 『蒼林堂古書店へようこそ』(徳間文庫)、読了。
古本屋を舞台にした連作短編集。 店主と常連客達が日常の謎解きに挑戦します。 しかし、それよりも印象に残るのは ミステリ作品に関する多量の情報。 ミステリ好きたちが交わす会話がどんなのものなのか 体験できるようになってます。 日常の謎解き自体は、 謎が提示されたら、特に推理を戦わせるわけでもなく 店主がさらっと解いてしまうので、 ミステリ好きの登場人物がそろってる割には、 推理合戦を楽しめるわけではありません。 やはり、これは、どれだけ自分がミステリ好きかという その会話の応酬を楽しむ作品なのでしょうね。 著者もそれが書きたかったというのが本音ではないでしょうか? そして、各短編の章末に付いたミステリ作品案内を。 ミステリ「小説史」好きな人は非常に楽しめそうですが、 単なるミステリ好きの人にとっては、どうなんでしょうかね? あと、気になったのは古本の買取価格。 100円以上だと珈琲が無料サービスという設定のためか、 買取価格が非常に甘いように感じました。 そんな値段で買い取りしてて、利益の出る値段で売れるんでしょうかね?
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