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『蒼林堂古書店へようこそ』
- 2017/02/21(Tue) -
乾くるみ 『蒼林堂古書店へようこそ』(徳間文庫)、読了。

古本屋を舞台にした連作短編集。
店主と常連客達が日常の謎解きに挑戦します。

しかし、それよりも印象に残るのは
ミステリ作品に関する多量の情報。
ミステリ好きたちが交わす会話がどんなのものなのか
体験できるようになってます。

日常の謎解き自体は、
謎が提示されたら、特に推理を戦わせるわけでもなく
店主がさらっと解いてしまうので、
ミステリ好きの登場人物がそろってる割には、
推理合戦を楽しめるわけではありません。

やはり、これは、どれだけ自分がミステリ好きかという
その会話の応酬を楽しむ作品なのでしょうね。
著者もそれが書きたかったというのが本音ではないでしょうか?
そして、各短編の章末に付いたミステリ作品案内を。

ミステリ「小説史」好きな人は非常に楽しめそうですが、
単なるミステリ好きの人にとっては、どうなんでしょうかね?

あと、気になったのは古本の買取価格。
100円以上だと珈琲が無料サービスという設定のためか、
買取価格が非常に甘いように感じました。
そんな値段で買い取りしてて、利益の出る値段で売れるんでしょうかね?


蒼林堂古書店へようこそ (徳間文庫)蒼林堂古書店へようこそ (徳間文庫)
乾 くるみ

徳間書店 2010-05-07
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コメント
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この本面白そうですね~
いつも文庫も雑学系のしか読まないのでこういうのもいいかなと思いました。

応援のポチも完了です。
2017/02/21 21:52  | URL | けん #-[ 編集] |  ▲ top

--
けん様

コメントありがとうございます!
小説好きには、ブックガイドとして便利な本ですよ。
2017/02/22 07:55  | URL | かもめ組 #obYDgEv2[ 編集] |  ▲ top


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