『ゴキブリの歌』
- 2017/02/01(Wed) -
五木寛之 『ゴキブリの歌』(角川文庫)、読了。

五木寛之氏には、苦手意識があります。
大学生の頃に大ヒットしていた『大河の一滴』が上手く読めなかったり、
その後の世間での「思想家」としてのイメージがあまり私好みではなかったり、
どうにも歯車が合わない感じでした。

本作は、町の公民館で廃棄処理になろうとしていたものを頂いてきたのですが、
読んでおいてよかったです。

こんなにもカラッとしたエッセイも書いているのかと意外な思いがし、
スイスイ読めて、しかも面白かったからです。

著者が30代後半の時に書いた文章ということで、
若いのに、ややインテリ風が鼻につくところもありますが、
しかし、全体的に、軽いタッチでまとめられており、
奥様とのやりとりなど、冗談も交えた文章で面白いです。

学生時代の新聞配達で、時々すっぽかして新聞を川に捨てた・・・・・なんてことを
昔の日記が見つかりました・・・という話で書いてしまっており、
こんなことを今の新聞に書いたなら、
正義感の強い世間様に大バッシングされるのではないかと思ってしまいますが、
昔はおおらかだったのでしょう。
(ま、おおらかだったにしても、他人が購読している新聞を川に捨てるってアリエナイですが)

ちょっと露悪的なところも、インテリがよくやる庶民派アピールの技術だと思うので
ま、五木寛之的なところが出ているということで、ご愛敬ですかね。


ゴキブリの歌 (角川文庫―五木寛之自選文庫 エッセイシリーズ)ゴキブリの歌 (角川文庫―五木寛之自選文庫 エッセイシリーズ)
五木 寛之

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