『疑心』
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- 2017/01/18(Wed) -
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今野敏 『疑心』(新潮文庫)、読了。
久々に、隠蔽捜査シリーズの第3弾。 登場人物たちがどんなキャラだったか忘れてしまってましたが、 履歴を見たら、第2弾をまだ読んでませんでした(苦笑)。 冒頭のシーンでそれぞれのキャラや話の経緯がきちんと頭に入ってきて、 問題なく読めたのは、ありがたいです。 舞台は、合衆国大統領の訪日の警備。 そこに日本人が絡むテロ計画の一報が入り・・・・・・と ワクワクする設定だったのですが、 さて物語が動き出したか!と思った途端に 堅物男の恋話に突入し、警備の指揮そっちのけで恋心を あーだ、こーだと描写されるので、辟易。 せっかくの大きな舞台装置も、 主人公の恋心の描写にばかり紙面を割いてしまい、 テロの阻止に向けた捜査の方はおざなりな対応。 事件解決も、どんでん返しなくあっさりと終わってしまい、 一体、これは何だったのか?と。 警察機構という世界における人間関係を描いた作品であり、 今回はそのテーマが50男の恋心だった・・・・・ということなのでしょうが、 それにしても、竜崎と伊丹の関係性において、 竜崎が、そんな個人的な悩みを伊丹に素直に話すのだろうか?という疑問が 沸々と湧いてきて、なんだか腑に落ちませんでした。 どうやら、シリーズ第3.5弾の『初陣』と繋がっているようですし、 そちらの方が捜査の現場を描いているようなタイトルになっているので、 警察モノとしての面白さは、そちらに期待することにしましょうか。 その前に、第2弾を読まないといけませんが(苦笑)。
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