『永遠のディーバ』
- 2016/12/22(Thu) -
垣根涼介 『永遠のディーバ』(新潮文庫)、読了。

シリーズ4作目ですが、相変わらず読みごたえがあります。
やっぱり、リストラという人生の転機に、
首を斬る側も斬られる側も、真剣に向き合ってるからこその
人生模様ですよね。

今回は、高橋社長の過去についても語られ、
新しいビジネスを起業する人が持っている雲というか
巡り合わせみたいなものを感じました。
「俺の仕事はこれしかない!」と思い込んでしまい、そこに固執するのではなく、
自分に来た流れにうまく乗って、流れに身を任せながら自分のポジションを取る、
そのバランス感覚が絶妙です。
これは、学びたい。

そして、そんな高橋社長と15年来の付き合いという年配の男性2人。
彼らの人生哲学がいろいろ聞けて、興味深かったです。

人間、もう必要とされなくなった場所に居てはいけないんだよ

これは、経営破綻という荒波に揉まれ、そこから生き延びた人が言うからこそ
重みのある言葉ですよね。

そして、本作ではもう一つ。
セミプロのバンドマン上がりで、現在は楽器メーカーに勤める男性。
ミュージシャンの夢は叶えられなかったが、
親和性のある職を得て、サラリーマンを続けてきた彼。
そんな彼が、首切り面接で見せる態度や発言に、
「それは違う」と心の中で反論する首切り役の主人公。

主人公が、どういうポイントで、「こいつの考えは甘い」と判断しているのか、
そこが分かって、勉強になりました。

そう、この小説は面白いだけでなく、
仕事と向き合う姿勢について勉強になり、
自分を振り返るきっかけとなる、1粒で3度おいしい良書なんです。


永遠のディーバ: 君たちに明日はない4 (新潮文庫)永遠のディーバ: 君たちに明日はない4 (新潮文庫)
垣根 涼介

新潮社 2014-09-27
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